発毛の基本
髪は、成長と休止を繰り返しながら生き続けています。
髪は、頭皮(地肌)から出ている「毛幹」と、頭皮(地肌)の中にある「毛根」とに分けることができます。
私たちが普段「髪」と呼んでいるのは毛幹で、髪の成長に関わっているのは、毛根の先のふくらんだ「毛球」です。毛球にある「毛乳頭」が「毛母細胞」に対して髪の成長を促したり、止めたりする指示を出しています。
髪の成長を促す指示が出ると、毛母細胞が分裂し、それが髪となって毛根から押し上げられるように成長します。
ヘアサイクルとは
成長期 2年~6年
女性の髪の毛の寿命は、一般的に4~6年です。
伸びる速さは一日平均0.35~0.4mmくらいで、栄養状態、体調、年齢、性別などによっても個人差があります。
季節によっても差があり、気温が高くなる4月頃から成長が早くなり、7~8月にピークを迎え、それ以降は遅くなります。
また、女性は30歳を過ぎると成長速度が徐々に遅くなります。
退行期 約2週間
退行期は毛根が小さくなっていく段階のことで、髪の毛の成長はここでとまります。
2週間ほどで毛根も完全に収縮し、休止期に移行します。
休止期 3ヶ月~4ヶ月
休止期は、毛根が縮小しきった状態で、髪の毛は成長せず、抜けるのを待つのみです。
シャンプーの外的刺激や、成長期に移行した際に新しい髪に押し上げられるなどして、自然に抜けていきます。
日本人の髪の平均本数は約10万本です。ヘアサイクルから計算すると、1日あたり50~60本程度の髪は抜けることになります。
シャンプー時に1日の約半分の髪が自然に抜けますので、25~30本程度なら、
成長した髪が抜けるのは自然な生理現象ですので、心配する必要はありません。
ただし、1日100本以上抜けて、シャンプー時に50本以上抜けるようでしたら要注意です。
抜け毛の本数や原因が心配でしたら、一度サロングローにご来店いただき、正確に調べてみると
良い傾向なのか悪い傾向なのかがはっきりと分かり、
何かヘアサイクルなどに問題があっても早めに手を打つと改善できることが多いものです。
2024/03/08